さて、これからの人材派遣業界はどうしたらいいのか・・・。
まずはデータを見ましょう。
全国で約2019年6月1日の派遣労働者数は1,565,799人(前年比117.3%)となっています。
(※コロナ禍の影響で2020年度は減少見込みです)
雇用全体の2.8%程度の割合です。ちなみに全体の雇用者数は約5600万人です。
5大都市(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡)の派遣スタッフ
人口は総勢67万人ってところです。
全体の市場規模は約6兆円規模となってます。
事業所数は2017年では約62000事業所があったのですが、
2018年では約38000事業所までに減少しています。
これは特定派遣事業が廃止になった影響です。
業務別の実稼働者数(四半期平均)は、「財務(100.7%)」「貿易(111.0%)」 「一般事務(120.5%)」
「軽作業(103.1%)」が前年同期比で伸びている。
一方で、「情報処理システム開発(98.0%)」「機器操作(81.3%)」「営業(75.5%)」「販売(73.4%)」
「製造(87.1%)」は、前年同期比が 100%を下回る結果となった。
ここから私の個人的な所感になりますが、
2019年6月時点で派遣スタッフ数は増加しているので、全体の雇用者数が減少している中で言えば、恐らく
無期雇用者の退職から派遣に変わった人が増えたのかなと予測します。しかし無期雇用も微増なので、
入れ替わり的な現象が起こっている。パートや嘱託、アルバイト、契約社員も増加しているところからして、
企業の正社員採用が鈍化していることと、時代背景的にフリーランスや副業的な働き方も増加している気がします。
本業とやりたいことをすることで両立を図る生活スタイルが進んでいるのかなと。
これらデータを基に、これからの派遣会社がどう進むべきなのか、
考えることはできると思っています。
それには、市場と時代背景的な仮説と自社が何がしたいのか、
何に取り組むべきなのか、を組み合わせて
派遣+プラスα を見える化していくことが必要だと断言します。
派遣会社の特性といえば、
「企業の求人をよく知っている」「スタッフを知っている」
「当社は○○に特化している」というところですね。
「労務管理のプロ」とも言えるでしょう。
この現在の実態とプラスαを考えて、事業化していくということです。
次回は具体的な考え方をお示ししたいと思います。
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